ラブレター

私は生まれてこのかた、ラブレターというものをもらった事がありません。書いたことは何度もありますが、全部ふられました。

と、いうことでこんな物語を思いつきました。

あなたが、ある会社に勤めるＯＬ、だとしましょう。

職場に片思いの先輩がいるとします。気軽に食事にでも誘えたら、と思うのですが先輩はいつも忙しそうだし、何と言って誘えば良いかも分かりません。かろうじて、仕事の連絡のためだけに先輩のメールアドレスを知っているくらいです。先輩とは仕事以外の話をした事がないので、メールアドレスを知っていても、いきなりプライベートな話もしづらいし・・・。そういうぐずぐずした自分自身に、だんだん嫌気がさしてきているあなた。

そんなある日。仕事が終わった時に先輩から白い封筒を渡されました。先輩からは、家に帰ってから内容を確認するようにと言われました。あなたは、仕事の書類か何かかな、と思って持ち帰りました。

家に着いて一段落し、食事を済ませ、やれやれと先輩からの白い封筒を開けました。そこには、こう書かれていました。○○、の部分はあなたの苗字を入れて読んでみて下さい。

○○へ

急にこんな手紙を書いて、驚いていると思う。俺も、自分らしくないと思ったけど、しゃべるのが下手だから書くことにした。

○○が好きだ。去年の夏ごろから自分の気持ちに気がついた。○○と一緒に仕事していると、どんなにきつくても心が落ち着く。覚えていないかもしれないけど、２人で残業していた時、腹が減って死にそうになっていた俺にミルキーをくれただろ？それが本当に嬉しかった。○○は、「これだけじゃ、ちっとも足りませんね。」って言ったけど俺には十分過ぎる程ありがたかった。それなのに、礼も言わず黙って受け取って申し訳なかった。

○○は俺の事、ただの先輩と思っているだろう。だから、こんな手紙もらったら、これから一緒に仕事をしていくのに迷惑だ、と思ったかもしれない。でも、やっぱり書きたくて書いた。

この手紙を読んで、どう思ったか正直な気持ちをメールしてほしい。どんな返事でも俺は受け入れられる覚悟がある。今すぐじゃなくてもいい。

長くなって申し訳ない。読んでくれて、ありがとう。